国内

子どもたちを魅了する「下町都電ミニ資料館」 最後の夏休み

あらかわ遊園内の下町都電ミニ資料館では日曜に模型が運転できる

 都電荒川線「荒川遊園地前」から徒歩3分、釣り堀や動物とのふれあいコーナーも備えるほのぼの遊園地として知られる荒川区立「あらかわ遊園」には、「ふれあいハウス」という名前の下町都電ミニ資料館がある。鉄道愛好家たちによる活動から始まったふれあいの場所が、広く親しまれる場へと発展した歴史を、ライターの小川裕夫氏がレポートする。

 * * *
 東京・荒川区にあるあらかわ遊園は、23区で唯一の区立遊園地として知られる。今般、東京ディズニーリゾートやユニバーサル・スタジオ・ジャパンといった各地のテーマパークは大規模化する潮流にあるが、あらかわ遊園はそれらと一線を画し、未就学児童でも楽しめるアトラクションが多い。

 そんなあらかわ遊園の一画には、往年の名車両である6000形が静態保存されているほか、2011年には下町都電ミニ資料館がオープンした。

 同館は“都電”の名前がついているが、館内には都電以外の鉄道模型やおもちゃ、資料がギッシリと並び、日曜日限定の鉄道模型の運転には毎月1000人を超えるチビっ子が夢中になる。

 チビっ子たちの運転をサポートするのは、あらかわ遊園の職員ではない。「のぞみ会」と呼ばれる鉄道愛好団体のボランティアスタッフたちだ。

 のぞみ会は、下町ミニ資料館の前館長・伊藤信男さんが約30年前に独力で立ち上げた。発足当初、のぞみ会は伊藤さんが自作したレイアウトをイベント会場に持ち込み、来場者を楽しませていた。伊藤さんのレイアウトは自然に評判になり、レイアウトは少しずつ大きくなった。

関連キーワード

関連記事

トピックス

東北楽天イーグルスを退団することを電撃発表し
《楽天退団・田中将大の移籍先を握る》沈黙の年上妻・里田まいの本心「数年前から東京に拠点」自身のブランドも立ち上げ
NEWSポストセブン
妻ではない女性とデートが目撃された岸部一徳
《ショートカット美女とお泊まり》岸部一徳「妻ではない女性」との関係を直撃 語っていた“達観した人生観”「年取れば男も女も皆同じ顔になる」
NEWSポストセブン
草なぎが主人公を演じる舞台『ヴェニスの商人』
《スクープ》草なぎ剛が認めた「19才のイケメン俳優」が電撃メンバー入り「CULENのNAKAMAの1人として参加」
女性セブン
再ブレイクを目指すいしだ壱成
《いしだ壱成・独占インタビュー》ダウンタウン・松本人志の“言葉”に涙を流して決意した「役者」での再起
NEWSポストセブン
ラフな格好の窪田正孝と水川あさみ(2024年11月中旬)
【紙袋を代わりに】水川あさみと窪田正孝 「結婚5年」でも「一緒に映画鑑賞」の心地いい距離感
NEWSポストセブン
名バイプレイヤーとして知られる岸部一徳(時事通信フォト)
《マンションの一室に消えて…》俳優・岸部一徳(77) 妻ではないショートカット女性と“腕組みワインデート”年下妻とは「10年以上の別居生活」
NEWSポストセブン
来春の進路に注目(写真/共同通信社)
悠仁さまの“東大進学”に反対する7000人超の署名を東大総長が“受け取り拒否” 東大は「署名運動について、承知しておりません」とコメント
週刊ポスト
司忍組長も傘下組織組員の「オレオレ詐欺」による使用者責任で訴訟を起こされている(時事通信フォト)
【山口組分裂抗争】神戸山口組・井上邦雄組長の「ボディガード」が電撃引退していた これで初期メンバー13人→3人へ
NEWSポストセブン
『岡田ゆい』名義で活動し脱税していた長嶋未久氏(Instagramより)
《あられもない姿で2億円荒稼ぎ》脱税で刑事告発された40歳女性コスプレイヤーは“過激配信のパイオニア” 大人向けグッズも使って連日配信
NEWSポストセブン
俳優の竹内涼真(左)の妹でタレントのたけうちほのか(右、どちらもHPより)
《竹内涼真の妹》たけうちほのか、バツイチ人気芸人との交際で激減していた「バラエティー出演」“彼氏トークNG”になった切実な理由
NEWSポストセブン
ご公務と日本赤十字社での仕事を両立されている愛子さま(2024年10月、東京・港区。撮影/JMPA)
愛子さまの新側近は外務省から出向した「国連とのパイプ役」 国連が皇室典範改正を勧告したタイミングで起用、不安解消のサポート役への期待
女性セブン
第2次石破内閣でデジタル兼内閣府政務官に就任した岸信千世政務官(時事通信フォト)
《入籍して激怒された》最強の世襲議員・岸信千世氏が「年上のバリキャリ美人妻」と極秘婚で地元後援会が「報告ない」と絶句
NEWSポストセブン