グループ名には、ジャニー社長の思いが込められているといわれている。嵐は「世界中に嵐を巻き起こしてほしい」、Sexy Zoneはマイケル・ジャクソンの持つセクシーさをイメージし「男はセクシーじゃなきゃいけない」など。こうしたネーミングはファンよりも、メンバーに効果があるという。
「インナーモチベーションと呼ばれていて、これもマーケティングの手法の一つです。グループの意味がわかると、“ジャニー社長は俺たちにそんな期待をしてくれているのか。そこを目指して頑張ろう”という考えが生まれやすいですよね。メンバーの士気が上がると、グループ全体としてもっと上を目指して頑張ろうというモチベーションにつながる。
たとえば、とあるテーマパークでは、アトラクションに設置した人形の顔を、実際に働いている従業員をモデルにしたケースがあります。それによって、従業員に一体感が生まれ、働く意欲が増したそうです。インナーモチベーションをアップさせるのは難しく、苦労している企業も多いのですが、ジャニー社長はネーミングでそれを実現しているのはすごいことです」
【番組名などに使用する汎用性がある】
『VS嵐』(フジテレビ系)、『嵐にしやがれ』(日本テレビ系)、『TOKIOカケル』(フジテレビ系)など、番組や雑誌のタイトルに組み込みやすいグループ名もある。
「これが意図されて名づけられているのだとしたら、すばらしい。汎用性があるのは、広告的にも便利です。彼らは音楽の分野だけではなく、映画やテレビ、雑誌などさまざまなメディアで活躍しているので、メディアミックスの際にも使いやすいグループ名と言えます」
【ファンしか知らない工夫がある】