また、他人からは嫌われがちな「貧乏揺すり」は立派な長寿法となる。ロンドン大学が1万2778人を調査すると、1日5~6時間座っていて貧乏ゆすりを頻繁にする人は、ほとんどしない人に比べて死亡リスクが37%低下した。
「揺すって足を動かすことで、血行を改善して血栓を予防し心不全を防ぎます」(秋津医院院長の秋津壽男医師)
子供が独立した後、ペットを溺愛する高齢者は少なくないが、飼い犬はたんに愛らしいだけでない。
スウェーデンのウプサラ大学が343万2153人を12年間追跡調査したところ、犬を飼っている単身者は飼っていない人と比較して死亡率が33%低かった。
「犬とスキンシップするとオキシトシンという“幸せホルモン”が分泌され、ストレスが緩和されます。飼い犬とのコミュニケーションで得られる多幸感は、孫とのやりとりに等しいと言われます」(秋津医師)
飼い犬を散歩させることが適度の運動や、他者との社会的なかかわりの増加につながることも、死亡率低下の理由と指摘される。
※週刊ポスト2018年9月7日号