運転中の携帯端末利用の罰則を強化する道路交通法改定の気運はあるが、国会での審議は先送りにされているのが現実だ。
「国会議員にとって、妻の犠牲は取るに足らない出来事なのでしょうか。あと何人犠牲になれば、動いてくれるのか。妻は生前、よく口癖のように言っていました。『私が絶対あなたの最期を看取る。それから死ぬの』って。そんな妻に先立たれてしまった。せめて妻の死を無駄にしたくない。その一念で生きています。
どうか、ながらスマホの危険を知って、同じことを二度と繰り返さないよう法整備や携帯の仕組みを見直してほしいのです」
米澤氏の悲痛な訴えに、現代のスマホ社会に生きる日本人全体で向き合う必要がある。
※週刊ポスト2018年9月14日号