「閣議後も、官邸での記者会見が多かった麻生財務相が7月下旬以降、財務省の会見室で会見するようになったのは城田氏が広報室長になったからでは、ともいわれています」
城田氏とは一体、どんな人物なのか。彼女との酒席に参加したことのある記者は、印象をこう語る。
「昔からとにかく美人で有名でしたが、穏やかな語り口で、常に冷静。服装もモノトーンのブラウスにスーツ用のスカートといった地味な感じですが、酒はかなり飲んでいましたね。表情を変えずに淡々と。自分の考えははっきり話すタイプ。彼女は、自分は既婚者だと話していましたが、『女性がどうすれば結婚してからもキャリアを追い続けられるか』というテーマを熱心に語っていました。『今の時代、キャリアだけを追い求めるのはナンセンス』と言っていたと思います。でも自身のキャリアパスもきちんと見据えていて、芯の強さを感じましたね」
記者クラブの記者らの懐柔も、着々と進んでいきそうだ。
◆採用パンフに「ミス一橋」起用
財務省が女性広報室長を起用してイメージ転換を図り、マスコミとの関係を急ピッチで改善しようとしているのは来年10月に「消費増税」が控えているという理由がある。