【5】福子&萬平の意外な過去に注目
第1回から登場する萬平のわざとらしい関西弁。これはあえての演出だ。
「両親を早くに亡くし、各地を転々としながら成長してきた萬平は、出身地もはっきりとしていません。どこを渡り歩いてきたかも定かではない。そのため、関西弁もちょっとおかしいのです」
一方、福子は女学校卒業後、ホテルの電話交換手として働くが、意外なことに英語も堪能。幼い頃にイギリス人から学んだ英語が転機となり、彼女の人生にも大きな影響を与えていくのだ。
【6】恋の行方が気になる片思いコンビが登場
『ごちそうさん』(2013年)のげんちゃん(和田正人・39才)や、『花子とアン』(2014年)の朝市(窪田正孝・30才)など、ヒロインに片思いをするキャラクターが、これまでの朝ドラでも支持を集めてきたが、今作で片思いするのは次の2人だそう。
1人目は、福子の同僚で料理人の野呂幸吉。演じるのは喜劇王・藤山寛美の孫で、藤山直美を伯母に持つ藤山扇治郎(31才)。福子に缶詰をプレゼントするが、恋心には気づいてもらえない不憫な役。
もう1人は歯科医の牧善之介(浜野謙太・37才)。福子の姉、咲に恋心を抱き、白馬に乗って登場する。
「これも実話です。実在の歯科医がモデルで、実際に白馬に乗って現れたようです」
【7】“食”だけがキーワードではない
タイトルの『まんぷく』は満腹以外に福子と萬平夫婦の名前を合わせたもの。福という意味も込められている。
福子は大の食いしん坊だけに、食卓に出てくるご飯や職場に持っていくお弁当を実においしそうに食べる。
「ただし、食が前面に出てくるわけではなく、今作は夫婦の物語がメイン。何度も失敗しては立ち上がる敗者復活劇が見どころです」
とはいえ、福子が友人や萬平と食べるラーメンの場面は食欲をそそる。見終わった後、ズルズルっと食べたくなること間違いなしだ。
※女性セブン2018年10月18日号