◆国際展示場で「セアカゴケグモ」
“害虫”のセアカゴケグモはオーストラリア原産の毒グモだ。昨年8月には江東区の東京国際展示場(東京ビッグサイト)付近で34匹が発見された。
「4年前には都内で初めて三鷹市で見つかって大騒ぎになり、殺処分されましたが、根絶できずに繁殖を始めていると推測されている。セアカゴケグモは地上を徘徊しているアリなどを食べるので、ベンチの裏や自動販売機の下などで繁殖した可能性が高い」(里中氏)
メスに猛毒があり、咬まれると発熱や吐き気に襲われ筋肉麻痺に至ることもある。海外では死に至ったケースも報告されている。
◆六本木で「ニホンザル」
2017年12月、都内各所でニホンザルが目撃され、警察などが捜索にあたる騒動が起きた。六本木のスペイン大使館では屋根の上にいるところを警備員が発見。その後、新宿御苑にも出没した。
「ボスになれなかったオスは群れから離れて単独行動する習性があることに加え、天敵である野犬が減ったことにより都心まで出てきたと考えられます」(里中氏)