今年も12月21日まで発売されている「年末ジャンボ宝くじ」。1年の運試しとともに、「1等の7億円が当たったら何に使おうか…」と夢を膨らませている人も多いだろう。現実にはジャンボ宝くじの1等当せん確率は限りなく低いが、いったい何年買い続けたら当せん確率は上がっていくのか。ニッセイ基礎研究所・上席研究員の篠原拓也氏が弾き出す。
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宝くじの醍醐味は、一攫千金だ。宝くじを買っても、1等が当せんすることはめったにない。しかし、くじを買わなければ、絶対に当せんしない。宝くじは、くじを買うというより、1等に当せんする夢を買っている、といえるかもしれない。
宝くじの買い方は、人それぞれだ。まず、買う枚数でいえば、くじを1枚だけ買って、1等当せんの夢を楽しむ人がいる。10枚や20枚など、毎回、決まった枚数のくじを買う人も一般的だ。なかには、1000枚、2000枚といった単位で買う、ツワモノもいるだろう。
また、連番で買うかどうかというのも買い方のポイントだ。連番で買えば、1等当せん時に、前後賞にも当せんする可能性が高くなる。一方、連番ではなくバラで買えば、1等に当せんしなくても、前後賞だけに当せんするかもしれない。さらに、連番にはしないが1等に当せんしたときの前後賞もあきらめたくないという場合は、3枚の連番を10通り分、合計30枚買う「3連バラ」という買い方もある。
その他、買う場所や、買う日時にこだわる人も多い。高額の当せんが出ることで有名な販売窓口では、宝くじの発売日から長蛇の列ができたりする。毎年、自分の記念日にくじを買うと決めている人もいる。
さて、宝くじに必勝法はあるだろうか。当せん番号が純粋に無作為に決まる限り、筆者には、必勝法は思いつかない。それでは、1回宝くじを買って、当せんしなかったからといってあきらめずに、何回もくじを買い続けたらどうなるだろうか。毎回、毎回、買っていけば、累積では1等に当せんする確率は上がっていくはずだ。「継続は力なり」という格言は、宝くじにも通用するだろうか。そこで、宝くじを何年も買い続けたら、累積の1等当せん確率はどれだけ上がるか、考えてみよう。