女性セブンの名物記者“オバ記者”こと野原広子(61才)が、世の中で起きる事象に対して、思うがままの意見をぶつける。
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“言霊(ことだま)”といって、言葉には魂が宿っているから、不用意なことをいうもんじゃない、と自らを戒めているうちはまだいい。でも、誰かの発言を乱暴につまみ上げて、みんなで滅多打ちする世の中って、窮屈じゃないかしら?
日本競泳界のエース・池江璃花子選手(18才)がツイッターで発表した「白血病と診断されました」の衝撃が収まらない。これほどのことが起こると、自分の受けたショックを和らげたくてか、有名人の言動に注目が集まるけど、今回ほど波紋を呼んだことはあったかしら。
たとえば、自身のがん体験を悲痛な顔で話した後の次のコーナーで大笑いした元アイドルには「久々のテレビ出演がそんなにうれしい?」とあらぬ方向から弾が飛んできた。
また、“知性派”で通っていた大物女性キャスターは、番組進行で頭がいっぱいだったのか、つい口角をあげて笑いつつ、「回復を願うしかないですねえ」と軽~く言ったことでネットで袋叩き。
失言はしていないのに「感情的に過ぎる」と言われているのが、あのお笑い芸人ね。相方を白血病で亡くしている彼が「応援していく。絶対に治ると信じるしかない」と熱く語ったことが、ある層の癇に障ったようで、医学的根拠のない激励が「何言っているの?」と評された。
一周回って「叩きすぎた」と気の毒がられているのが、あの大臣。一連の発言の中で、「がっかり」「盛り上がりが若干下火にならないか心配している」という部分だけを報道されて大バッシング。挙げ句、謝罪、撤回にまで追い込まれたのはご存じの通り。
「本当に、そう、金メダル候補ですからねぇ。日本が本当に期待している選手ですからねぇ。本当にがっかりしております。やはり、早く治療に専念していただいて、がんばっていただきたい。また元気な姿を見たいですよ。そうですね。(中略)いやぁ、日本が誇るべきスポーツの選手だと思いますよね。我々がほんとに誇りとするものなので。
最近、水泳が非常に盛り上がっているときでもありますし、オリンピック大臣としては、オリンピックで水泳の部分をね、非常に期待している部分があるんですよね。一人リードする選手がいると、みんなその人につられてね、全体が盛り上がりますからね。そういった盛り上がりがね、若干下火にならないかなと思って、ちょっと心配していますよね。ですから、我々も一生懸命がんばって、いろんな環境整備をやりますけど。とにかく治療に専念して、元気な姿を見せていただいて、また、スポーツ界の花形としてがんばっていただきたい、というのが私の考えですね」