このインターネット動画は瞬く間にネット上でシェアされ拡散。3月13日には突然、李氏の下宿先に中国の政府機関の留学担当者から電話があり、「7月の卒業を待たずに直ちに帰国しなさい」などとの命令が伝えられた。さらに、山東省の実家の両親からも電話があり、「すぐに帰ってこい」などと伝えられたという。
李氏は同日、台湾の大学当局に相談した結果、台湾で中国大陸との問題を取り扱う政府系機関「大陸委員会」に対して、「このままでは私の生命もあぶない状態だ」などとして、政治保護を求めている。
大陸委員会の担当者はRFAに対して、「大陸からの留学生が政治的な保護を受けるとなれば、李氏が最初のケースとなる。すでに、香港の18歳の大学生が政治運動に巻き込まれたことで、政治保護を受けているケースもあり、李氏を保護することは可能だ」などと述べている。
ネット上では、「李さん、頑張れ」「やっぱり若者はガッツがある」などと李氏を激励する書き込みが多くある一方、「台湾なまりの嘘つき」「まだ中国に帰る気はあるの?」などとの批判的な書き込みもみられる。