ビジネス

マツダの新型SUV「CX-30」 二桁車名から見えてくる未来とは

マツダの新型SUV「CX-30」(写真:CTK/時事通信フォト)

マツダの新型SUV「CX-30」(写真:CTK/時事通信フォト)

 3月5日よりスイスで開催されたジュネーブ国際モーターショーで、マツダは満を持して新型SUVの「CX-30」を発表したが、真っ先に驚いたのがその車名だ。既存モデル「CX-3」の後継と見られ、新型「CX-3」や「CX-4」といった車名も噂されていたが、フタを開けると二桁数字になっていたからだ。モータージャーナリストの鈴木ケンイチ氏は「新しいネーミングからマツダの未来が見えてくる」と指摘する。

 * * *
 今年の夏から世界的に販売をスタートさせるというマツダの「CX-30」。読み方は「シーエックス・サーティ」です。まったくの新しい商品で、スイスで行われた発表には二重で驚かされました。

 まず、従来にはなかった、まったく新しいモデルが登場したという驚き。そして第2は、ネーミングです。「CX-30」の30という二桁の数字が、これまでにないものだったからです。

 マツダは今後、車名を変更すると噂されています。「デミオ」を「マツダ2」、「アクセラ」を「マツダ3」、「アテンザ」を「マツダ6」、「ロードスター」を「MX-5」という具合に、ニックネームから英数字の組み合わせにしようというのです。ちなみに、これは新しい呼び方ではなく、世界市場ではすでに変更済みで、あとは日本だけが残っているという状況です。

 そうした英数字のマツダのネーミングには法則がありました。乗用車系は「マツダ」+車格を示す「数字」。SUV系は、「CX」+車格を示す「数字」。スポーツカーは「MX」+「数字」です。昔あったロータリー・エンジン搭載車は「RX」+「数字」でした。

 ところが、これまで車格を示す数字に二桁は存在しませんでした。そこが「CX-30」に対する驚きの理由です。

 では、なぜマツダは「CX-30」という新しい呼び名を加えたのでしょうか。また、二桁の数字が生まれたことによって、将来は、どのようなクルマが期待できるのでしょうか。マツダからの正式なアナウンスはありませんが、その部分を推測したいと思います。

関連キーワード

関連記事

トピックス

被害者の手柄さんの中学時代の卒業アルバム、
「『犯罪に関わっているかもしれない』と警察から電話が…」谷内寛幸容疑者(24)が起こしていた過去の“警察沙汰トラブル”【さいたま市・15歳女子高校生刺殺事件】
NEWSポストセブン
NHKの牛田茉友アナウンサー(HPより)
千葉選挙区に続き…NHKから女性記者・アナ流出で上層部困惑 『日曜討論』牛田茉友アナが国民民主から参院選出馬の情報、“首都決戦”の隠し玉に
NEWSポストセブン
豊昇龍(撮影/JMPA)
師匠・立浪親方が語る横綱・豊昇龍「タトゥー男とどんちゃん騒ぎ」報道の真相 「相手が反社でないことは確認済み」「親しい後援者との二次会で感謝の気持ち示したのだろう」
NEWSポストセブン
フジテレビの取締役候補となった元フジ女性アナの坂野尚子(坂野尚子のXより)
《フジテレビ大株主の米ファンドが指名》取締役候補となった元フジ女性アナの“華麗なる経歴” 退社後MBA取得、国内外でネイルサロンを手がけるヤリ手経営者に
NEWSポストセブン
「日本国際賞」の授賞式に出席された天皇皇后両陛下 (2025年4月、撮影/JMPA)
《精力的なご公務が続く》皇后雅子さまが見せられた晴れやかな笑顔 お気に入りカラーのブルーのドレスで華やかに
NEWSポストセブン
2024年末、福岡県北九州市のファストフード店で中学生2人を殺傷したとして平原政徳容疑者が逮捕された(時事通信フォト)
《「心神喪失」の可能性》ファストフード中学生2人殺傷 容疑者は“野に放たれる”のか もし不起訴でも「医療観察精度の対象、入院したら18か月が標準」 弁護士が解説する“その後”
NEWSポストセブン
被害者の手柄さんの中学時代の卒業アルバムと住所・職業不詳の谷内寛幸容疑(右・時事通信フォト)
〈15歳・女子高生刺殺〉24歳容疑者の生い立ち「実家で大きめのボヤ騒ぎが起きて…」「亡くなった母親を見舞う姿も見ていない」一家バラバラで「孤独な少年時代」 
NEWSポストセブン
6月にブラジルを訪問する予定の佳子さま(2025年3月、東京・千代田区。撮影/JMPA) 
佳子さま、6月のブラジル訪問で異例の「メイド募集」 現地領事館が短期採用の臨時職員を募集、“佳子さまのための増員”か 
女性セブン
〈トイレがわかりにくい〉という不満が噴出されていることがわかった(読者提供)
《大阪・関西万博》「おせーよ、誰もいねーのかよ!」「『ピーピー』音が鳴っていて…」“トイレわかりにくいトラブル”を実体験した来場者が告白【トラブル写真】
NEWSポストセブン
運転席に座る広末涼子容疑者
《広末涼子が釈放》「グシャグシャジープの持ち主」だった“自称マネージャー”の意向は? 「処罰は望んでいなんじゃないか」との指摘も 「骨折して重傷」の現在
NEWSポストセブン
大阪・関西万博が開幕し、来場者でにぎわう会場
《大阪・関西万博“炎上スポット”のリアル》大屋根リング、大行列、未完成パビリオン…来場者が明かした賛&否 3850円えきそばには「写真と違う」と不満も
NEWSポストセブン
真美子さんと大谷(AP/アフロ、日刊スポーツ/アフロ)
《大谷翔平が見せる妻への気遣い》妊娠中の真美子さんが「ロングスカート」「ゆったりパンツ」を封印して取り入れた“新ファッション”
NEWSポストセブン