とくに、今年は30周年ということもあって、習近平指導部は年初から人権派弁護士や中国に残っている民主化運動活動家を多数拘束しているようだ。
香港メディアによると、民主化活動家の陳斌氏も逮捕されたという。同氏は2016年6月、天安門事件で戦車の前に立ちはだかった学生運動指導者の姿を描いた酒瓶のラベルを作り、白酒(焼酎)の瓶に貼りつけて配ったところ、社会の治安を乱したとの容疑で逮捕された。この4月には裁判で懲役3年半の実刑判決が下されたという。
このほかにも、大学では学生らが不審な活動をしていないかを互いに見張り合い、怪しい動きをしている学生の密告を奨励していると伝えられている。こうした状況から、中国指導部は民主化運動の再燃を強く警戒しているのは間違いない。