参加者は年齢もバラバラなら、専業主婦やワーママ(※ワーキングマザー)など環境もまったく異なることが多い。あまり交流がないまま、短文で細切れになりがちなのでそもそも難しいと言われるLINE上で文章中心のやり取りをしなければならないのだから、トラブルにつながりやすいのは当たり前と言えるだろう。
LINEはプッシュ通知をオンにしてある人が多いが、グループLINEの場合参加人数が多いため、通知が鳴り止まない状態になりがちとなる。LINEの使い方は人によって異なるが、コミュニケーションツールとして積極的に会話をしたい人もいれば、あくまで連絡手段として効率よく連絡事項だけ知りたいという人も混じっており、それもすれ違いのもととなっている。
◆都合が良い時にまとめて返事を
そもそも、文章中心のLINEでのやり取りはかなり難しい。誤読を生みやすいし、どのような感情で送っているのかがわからず、きつく感じられてしまうことも多いためだ。送る前に何度も読み返した上で、絵文字やスタンプなどをつけて送るといいだろう。
また、プッシュ通知がくる度にメッセージを見て返事をするのでは、LINEに振り回されて疲れてしまう。そこで、グループごとに通知を切っておき、自分の都合が良いときにまとめて見て返事をするのがおすすめだ。同時に、「お返事遅くてすみません。一日に一回は見てお返事するようにしますので…」などとあらかじめ断っておくと、返事が遅いだけで悪意がないことが伝わるだろう。
ときどき「つながりたくないママ友とつながってしまったが、ブロックしたり友だちから削除したりしてもいいか」と質問されることがある。しかし、その後も子どもの関係で顔を合わせる可能性がある場合は、拒絶していることが相手に伝わり揉め事につながってしまうので、LINE上でブロックなどはしない方が無難だ。
そもそもLINEでのトラブルは、人間関係ができていないのにLINEでやり取りすることで起きることが多い。なるべく顔を合わせる機会を持ち、人間関係を作っておくことで、トラブルになりづらくなるはずだ。
トラブルにつながりやすい保護者LINEだが、学校に関する情報が得られたり、効率的に連絡ができるなど、便利に使えるものだ。ママ友がいると、いざという時に自分が知らない子どもや学校のことを教えてくれたり、頼み事ができるなど頼りになることも多い。保護者LINEに振り回されることなく、うまく活用してもらえると幸いだ。