朝食を食べないと一日の集中力が下がり、仕事や勉強の能率が落ち、疲れやすくなる──そうした朝食の重要性は、年齢にかかわらずすでに常識となっている。
とはいえ、ただ「何か」を口に放り込めばいいというわけではない。秋葉原駅クリニックの佐々木欧医師(総合内科)は、「朝に食べるからこそ効果が大きい食材」として、意識的に特定のメニューを朝食に取り入れていた。
●佐々木医師の朝食メニュー
・パン
・卵焼き
・バルサミコ酢をかけたサラダ
佐々木医師は、「お酢を朝に摂取することで、血圧を下げる効果が期待できます」と語る。
「最高血圧(収縮期)が130~159mmHgの人が10週間、毎朝お酢ドリンクを飲み続けたところ、平均6.5%血圧が下がったという調査結果があります。
血糖値の上昇を抑えたり、内臓脂肪を減らす効果が報告されており、朝から摂ることで1日の胃腸の働きを活発化させることにもつながります」
そうした効果は、お酢の主成分である酢酸が、血管を広げる効果を持つアデノシンという成分に働きかけることで得られる。