ある千賀ノ浦部屋の後援会関係者は「元貴乃花部屋のグループを疎ましく思う勢力が部屋の内部分裂とか、親方と貴景勝の不仲とかの話を流している」と説明したが、状況はやはり複雑だ。
カド番で迎えた7月の名古屋場所、膝のケガを抱える貴景勝は強行出場しようとしたが、千賀ノ浦親方との5時間に及ぶ話し合いの末に休場した。
「そのまま大関陥落が決まり、貴景勝は忸怩たる思いもあったでしょう」(二所ノ関一門の親方)
10勝で大関復帰が叶わなければ、また大関獲りを一からやり直しだ。角界の新星は重いものを背負って秋場所の土俵に臨んでいる。
※週刊ポスト2019年9月20・27日号