「オレが国家公安委員長、これは大きいよ。地元の県議団が相当びびっとるらしいな」
武田氏がそう嘯いていることが地元紙(西日本新聞9月15日付)に報じられると、地元政界に衝撃が広がった。
「武田と対立してきた県議たちは、ショックを受けている。これまでは麻生さんが副総理の威光で抑えていたが、武田のバックには二階幹事長と菅官房長官がついており、今回は入閣を阻止できなかった。大臣就任で武田がいよいよ地元での麻生派潰しに力を入れてくるのは間違いなく、県政で麻生派と二階派の勢力バランスが逆転すると悲観的な見方まである」(地元紙記者)
政権のあちこちで党内抗争をにらんだ一触即発の緊張関係が生じている。
※週刊ポスト2019年10月4日号