天才たちの才能が掛け合わされた『ハッとして!Good』は、松田聖子の『青い珊瑚礁』や河合奈保子の『ヤング・ボーイ』などを抑え、ジャニーズ事務所初の『日本レコード大賞』最優秀新人賞に輝いた。
その後も、ジャニー氏を始めとするカルテットが田原俊彦を通して“派手でキャッチーでキラキラ感溢れる歌”を生み出して行き、この系譜は現在のKing & Princeにも受け継がれている。ジャニーズ快進撃の源流は、1980年の『ハッとして!Good』にあったのだ。
【参考文献】羽島亨著『ヒット曲は発明だ!』(ポニーキャニオン音楽出版)
■文/岡野誠:ライター・芸能研究家。著書に『田原俊彦論 芸能界アイドル戦記1979-2018』(青弓社)。同書には『哀愁でいと』『グッドラックLOVE』『抱きしめてTONIGHT』などの楽曲誕生過程も詳細に記されている。2020年2月8日13時半から、大阪・ロフトプラスワン WESTで元CHA-CHAの木野正人とトークイベント『“職業:男性アイドル”の考察とジャニー喜多川氏の果たした役割』を開催。