昔は在宅率に比例して、バラエティの数字も上がっていた。台風第22号のあった2004年10月9日、『めちゃ×2イケてるッ!』(フジテレビ系)は33.2%を記録。芸能・バラエティ部門の歴代視聴率9位となった。
「このデータを見ると、今の視聴者の傾向がわかります。ニュースは地上波テレビで見る。ドラマも都合が合えばリアルタイムで見る。でも、バラエティには面白さを感じず、ネットの動画サイトなどに流れているのではないでしょうか。ニュースは見ているわけですから、そのままテレビを消さなければバラエティの数字も上がるはず。でも、現実はそうなっていない。
コンプライアンスに厳しくなった今、バラエティが最も煽りを受けているという見方もできます。ただ、どのチャンネルを付けても、似たような番組ばかり放送されている。視聴者に、そんなイメージを持たれていることも間違いないでしょう。バラエティ全体の変革が必要な時期なのかもしれません」(同前)