国内

東京・赤羽vs埼玉・川口 「自粛の境界線」飲み屋街の明暗

飲兵衛の聖地もおとなしく自粛

 新型コロナウイルス感染拡大に伴う緊急事態宣言の“境界線”で何が起こっていたか。4月14日午後6時──。東京・赤羽駅近くの飲み屋街はいつもなら夕方から賑わっているはずだった。

「7時でアルコールがラストオーダーですが、いいですか?」

 人通りの少ない「赤羽一番街」の鉄板焼き屋の暖簾をくぐると、女性店員がそう尋ねてきた。店内に客は3人だけ。7時すぎに入ってきた2人組は酒類の提供はできないと言われて引き返していた。

 一帯には「臨時休業」を掲げて閉まったままの店も少なくはない。8時を過ぎると人影はすっかりなくなっていた。都の自粛要請には、“呑兵衛の聖地”赤羽も抗えなかったようだ。

 ところが──。荒川を挟んだ埼玉県は、この日は営業時間の短縮を要請していない時期だった。JR京浜東北・根岸線で1駅、3分ほどで埼玉の繁華街・川口にたどり着く。

 静まり返った赤羽とは対照的に、川口駅近くの飲み屋街は、飲食店の灯りがあちこちにあり、酔客が行き交っている。日本酒が売りの居酒屋に入ると、店主はこう明かしてくれた。

「自粛ムードになっちゃって去年と比べるとお客さんは3割くらい。でも最近は9時、10時くらいにお客さんが増える感じで、ここにきて赤羽とか都内から流れてきた一見さんも来ているね。都内で飲めなくなったから地元に帰って飲むことにしたっていうお客さんが、うちの酒を見て『西麻布だともっと高いよ』って(笑い)」

関連記事

トピックス

佳子さまと愛子さま(時事通信フォト)
「投稿範囲については検討中です」愛子さま、佳子さま人気でフォロワー急拡大“宮内庁のSNS展開”の今後 インスタに続きYouTubeチャンネルも開設、広報予算は10倍増
NEWSポストセブン
「岡田ゆい」の名義で活動していた女性
《成人向け動画配信で7800万円脱税》40歳女性被告は「夫と離婚してホテル暮らし」…それでも配信業をやめられない理由「事件後も月収600万円」
NEWSポストセブン
大型特番に次々と出演する明石家さんま
《大型特番の切り札で連続出演》明石家さんまの現在地 日テレ“春のキーマン”に指名、今年70歳でもオファー続く理由
NEWSポストセブン
NewJeans「活動休止」の背景とは(時事通信フォト)
NewJeansはなぜ「活動休止」に追い込まれたのか? 弁護士が語る韓国芸能事務所の「解除できない契約」と日韓での違い
週刊ポスト
昨年10月の近畿大会1回戦で滋賀学園に敗れ、6年ぶりに選抜出場を逃した大阪桐蔭ナイン(産経新聞社)
大阪桐蔭「一強」時代についに“翳り”が? 激戦区でライバルの大阪学院・辻盛監督、履正社の岡田元監督の評価「正直、怖さはないです」「これまで頭を越えていた打球が捕られたりも」
NEWSポストセブン
ドバイの路上で重傷を負った状態で発見されたウクライナ国籍のインフルエンサーであるマリア・コバルチュク(20)さん(Instagramより)
《美女インフルエンサーが血まみれで発見》家族が「“性奴隷”にされた」可能性を危惧するドバイ“人身売買パーティー”とは「女性の口に排泄」「約750万円の高額報酬」
NEWSポストセブン
現在はニューヨークで生活を送る眞子さん
「サイズ選びにはちょっと違和感が…」小室眞子さん、渡米前後のファッションに大きな変化“ゆったりすぎるコート”を選んだ心変わり
NEWSポストセブン
悠仁さまの通学手段はどうなるのか(時事通信フォト)
《悠仁さまが筑波大学に入学》宮内庁が購入予定の新公用車について「悠仁親王殿下の御用に供するためのものではありません」と全否定する事情
週刊ポスト
男性キャディの不倫相手のひとりとして報じられた川崎春花(時事通信フォト)
“トリプルボギー不倫”の女子プロ2人が並んで映ったポスターで関係者ザワザワ…「気が気じゃない」事態に
NEWSポストセブン
すき家がネズミ混入を認める(左・時事通信フォト、右・Instagramより 写真は当該の店舗ではありません)
味噌汁混入のネズミは「加熱されていない」とすき家が発表 カタラーゼ検査で調査 「ネズミは熱に敏感」とも説明
NEWSポストセブン
船体の色と合わせて、ブルーのスーツで進水式に臨まれた(2025年3月、神奈川県横浜市 写真/JMPA)
愛子さま 海外のプリンセスたちからオファー殺到のなか、日本赤十字社で「渾身の初仕事」が完了 担当する情報誌が発行される
女性セブン
昨年不倫問題が報じられた柏原明日架(時事通信フォト)
【トリプルボギー不倫だけじゃない】不倫騒動相次ぐ女子ゴルフ 接点は「プロアマ」、ランキング下位選手にとってはスポンサーに自分を売り込む貴重な機会の側面も
週刊ポスト