チャットによる相談を受け付けている団体もある

 これら電話相談は、匿名で、吐きだしたい気持ちを吐きだしたいだけ話せるので、寂しくて仕方のない時など都合がいいと思うのだが、欠点は、混みあっていて、なかなかつながらないこと。10回かけてもまだつながらず、というパターンがよくあるので、そこは分かった上でダイヤルしてほしい。

 次に、電話相談のように、直接話すのはちょっと抵抗がある、という君向けの相談先を3つあげておく。以下は、LINEなどSNSやチャットによる相談を受けつけている各団体だ。

 自殺対策支援センターライフリンクが運営するよりそいチャットの「生きづらびっと」(月曜日・火曜日・木曜日・金曜日・日曜日 17時から22時30分まで、水曜日 11時から16時30分まで)。〈SNSやチャットによる自殺防止の相談を行い、必要に応じて電話や対面による支援や居場所活動等へのつなぎも行う〉とのこと。

 東京メンタルヘルス・スクエアが運営するチャット形式のカウンセリング「こころのほっとチャット」(毎日、12時から16時まで、17時から21時まで、など)。こちらも〈相談内容等から必要に応じて対面相談・電話相談及び全国の福祉事務所・自立相談支援機関・保健所・精神保健福祉センター・児童相談所・婦人相談所・総合労働相談等の公的機関や様々な分野のNPO団体へつなぎ支援を行う〉とのこと。

 BONDプロジェクトが運営する、10代20代の女性のためのLINE相談「10代20代の女の子専用LINE」(毎週、月・水・木・金・土曜日の14時から18時まで、18時30分から22時30分まで)。

 これらSNS相談はわりと最近はじまったものばかりだが、今のところ利用者の9割以上が女性であるそうだ。自殺率からいったら女性より男性のほうが2倍以上も高いのだが、なぜか男性からの相談が少ない。LINEあたりは、男子だってほとんどが日常使いしているだろう。一歩踏み出せない恥ずかしさがあるのかもしれないが、気軽に相談を利用してみたらいい。

 そして、最後に、一件、ユーチューブチャンネルを紹介しておきたい。「けいさんの 眠れない夜の生放送」だ。

「正しい犬のしつけを普及させる仕事」と「ユーチューバ―育成」を本業にしている青年(31歳)「けいさん」が週1ペースぐらいで、「生放送」を発信し、そこで人生相談も受けつけている。AMラジオの若者向け深夜放送の身近版といった感じで、とにかく「けいさん」のリスナーに寄り添ったしなやかトークが居心地いい。眠れない夜にBGMとして流す、というぐらいの使い方もありだから、ぜひ気軽に覗いてみてほしい。

 長くなったので切り上げるが、以上の各「相談先」へは、一部を除いて、大人の誰でもアクセスできる。不登校、ひきこもりの子供を持ち、今回の事件で肝を冷やした方がいるなら、その心配を相談してみたらいいとも思う。

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