ライフ

【法律相談】墓参道の整備費 払うのは寺か檀家か

整備費を払うのは誰?

 今年はコロナウイルス騒動により、お彼岸の墓参りができなかった人も多いはず。騒動が収束した折には、墓参りに訪れた人が気持ち良く故人を悼むことができるようにするのが寺の努めだが、墓参道を整備する場合、費用を受け持つべきのは寺か、それとも檀家か? 弁護士の竹下正己氏が回答する。

【相談】
 墓参りしたときのこと。寺の住職から「墓の前の道をアスファルトにしたい。水はけもよくなるし、美観的にもよい」といわれ、その費用を出してもらえないかと相談されました。別に出し渋るつもりはないのですが、墓は寺の敷地内にあります。こういう場合、寺が設備費用を払うべきだと思うのですが。

【回答】
 墓地には宗派や信仰の有無を問わない霊園、昔ながらのお寺の檀家が使用する寺院墓地、村落の住民が利用する共同墓地があります。霊園墓地では通常、利用契約で管理費の負担や墓地全体の維持管理の方法について定められています。共同墓地では、利用者全員で構成する団体が管理しています。ご質問は、寺院墓地のようです。

 そこで管理規約がない寺院墓地と仮定して検討します。その場合、墓地利用の由来を考えることが大切です。寺院墓地を檀家が使用できるのは、管理費などの対価を支払うからではありません。なにより寺院の教義を信仰し、お寺を護持する務めがある檀家の立場に基づいているのです。

関連記事

トピックス

氷川きよしが紅白に出場するのは24回目(産経新聞社)
「胸中の先生と常に一緒なのです」氷川きよしが初めて告白した“幼少期のいじめ体験”と“池田大作氏一周忌への思い”
女性セブン
公益通報されていた世耕弘成・前党参院幹事長(時事通信フォト)
【スクープ】世耕弘成氏、自らが理事長を務める近畿大学で公益通報されていた 教職員組合が「大学を自身の政治活動に利用、私物化している」と告発
週刊ポスト
阪神西宮駅前の演説もすさまじい人だかりだった(11月4日)
「立花さんのYouTubeでテレビのウソがわかった」「メディアは一切信用しない」兵庫県知事選、斎藤元彦氏の応援団に“1か月密着取材” 見えてきた勝利の背景
週刊ポスト
多くのドラマや映画で活躍する俳優の菅田将暉
菅田将暉の七光りやコネではない!「けんと」「新樹」弟2人が快進撃を見せる必然
NEWSポストセブン
田村瑠奈被告(右)と父の修被告
「ハイターで指紋は消せる?」田村瑠奈被告(30)の父が公判で語った「漂白剤の使い道」【ススキノ首切断事件裁判】
週刊ポスト
10月には10年ぶりとなるオリジナルアルバム『Precious Days』をリリースした竹内まりや
《結婚42周年》竹内まりや、夫・山下達郎とのあまりにも深い絆 「結婚は今世で12回目」夫婦の結びつきは“魂レベル”
女性セブン
騒動の発端となっているイギリス人女性(SNSより)
「父親と息子の両方と…」「タダで行為できます」で世界を騒がすイギリス人女性(25)の生い立ち 過激配信をサポートする元夫の存在
NEWSポストセブン
九州場所
九州場所「溜席の着物美人」の次は「浴衣地ワンピース女性」が続々 「四股名の入った服は応援タオル代わりになる」と桟敷で他にも2人が着用していた
NEWSポストセブン
初のフレンチコースの販売を開始した「ガスト」
《ガスト初のフレンチコースを販売》匿名の現役スタッフが明かした現場の混乱「やることは増えたが、時給は変わらず…」「土日の混雑が心配」
NEWSポストセブン
希代の名優として親しまれた西田敏行さん
《故郷・福島に埋葬してほしい》西田敏行さん、体に埋め込んでいた金属だらけだった遺骨 満身創痍でも堅忍して追求し続けた俳優業
女性セブン
歌舞伎俳優の中村芝翫と嫁の三田寛子(右写真/産経新聞社)
《中村芝翫が約900日ぶりに自宅に戻る》三田寛子、“夫の愛人”とのバトルに勝利 芝翫は“未練たらたら”でも松竹の激怒が決定打に
女性セブン
「週刊ポスト」本日発売! 小沢一郎が吠えた「最後の政権交代を実現する」ほか
「週刊ポスト」本日発売! 小沢一郎が吠えた「最後の政権交代を実現する」ほか
NEWSポストセブン