来年3月でジャニーズ事務所を退所することを発表したTOKIOに長瀬智也(41才)について、放送作家の山田美保子さんが分析します。
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◆ジャニーさんイズムのバンド部門を継承してきた長瀬クン
TOKIOの長瀬智也クンが来年3月いっぱいで「ジャニーズ事務所」を退所。「裏方に転身」「クリエーターに」以外に「二刀流」という見出しも7月23日付スポーツ紙に躍りました。
近年、TOKIOのシングル曲の作詞・作曲・編曲をしていた長瀬クン。今年2月には映像の“現場”で、周囲から「監督!」と呼ばれていたとの報道もありました。
だからでしょうか。私には、なんの違和感もありませんでしたし、ストンと腑に落ちる長瀬クンの“決断”だったのです。
メンバーに伝え始めたのは約5年前といわれ、要所要所で話し合い、調整し、今年初め、確認に至ったといいます。長瀬クンは41才。一般男性でも、将来を考え、次のステップに踏み出そうとする年齢ではないでしょうか。
そして、発表が7月22日だったということは、昨年7月9日にお亡くなりになった、故・ジャニー喜多川さんの一周忌法要を済ませてからだったとも考えられます。
「平家派」「城島茂バンド」時代を含めれば、30年以上もジャニーさんとタッグを組んできた彼らは、現・社長の藤島ジュリー景子さんが最初にマネジメントを手掛けたグループ。今回のことは“身内”による“のれん分け”だったと言えましょう。
これまで何度も書かせていただきましたが、歌やダンス、舞台と同じく、「バンド」という太い柱と、そこへの“こだわり”がジャニーズ事務所とジャニーさんにはありました。男闘呼組や、野村義男&The Good-Bye以前にも、多くのバンドがジャニーズには存在し、スタジオミュージシャンや、著名なアーティストのバックミュージシャンとして大成されているかたも大勢いらっしゃいます。
そして、ここ数年、「シアタークリエ」で行われてきた舞台『ジャニーズ銀座』は、ジャニーさんが昭和の“ジャズ喫茶”からヒントを得て企画されたという話も聞きました。
そしてTOKIOというネーミングは、もちろん世界に通じるようにとジャニーさんの夢が詰まったもの。TOKIOの音楽リーダー・長瀬クンは、ジャニーさんイズムのバンド部門を先頭に立って継承してきたのです。
一方、俳優としては、ワイルドな役からチャーミングで憎めない役まで、多くの人気ドラマや「問題作」ともいうべき映画などに出演し続けてきました。