埼玉/周辺部にとどまる動きが生まれるか
受験者数上位2校はずっと同じ顔ぶれが続いている。「伊奈学園総合」は募集規模自体が大きいことで常に1位。次いで旧第一通学区南部で、「県立浦和」「浦和第一女子」に次ぐ難度の「浦和西」が5年連続で2位。2020年度は3位が「県立浦和」、4位が「県立川越」、5位が「川口北」、6位が「川越女子」、7位が「浦和第一女子」といずれも伝統校が並ぶ。
2019年度は「伊奈学園総合」「浦和西」「川越女子」「所沢」「川越南」「県立浦和」「県立川越」であったから、伝統校がより上位に来ている。この点は東京・神奈川と共通している。校名が出ていない中では、「大宮」の難度が例年非常に高い。特に理数科は40名募集のために高倍率になる。
通学時の密を避けるケースでは、「県立浦和」「浦和第一女子」「大宮」に向かわずに「県立川越」「川越女子」「春日部」「所沢北」「越谷北」にとどまる受験生が出るかもしれない。そうなると、中心部の高校人気が若干緩和し、周辺部の難度が上昇する可能性がある。