でも、何よりも大変だったのは衣装替え。いつもは舞台袖で“公開着替え”をしていたんですけど、今回は個別の部屋で着替えなくてはならないので、“光一邸”が舞台袖にある(笑い)。着替え部屋に戻ることを踏まえて、舞台への出ハケを考えるのが大変でした。
感染予防対策は、やってみて気づくこともあるんですよ。エレベーターに乗らないと楽屋に行けないんですけど、4人までしか乗れないんです。休憩で戻るときに、待っている場所が密になってて! ダメだって分散させてたら、楽屋に戻るのも時間がかかってしまって。30分の休憩中にやっと楽屋に戻ったと思ったら、「稽古開始5分前」と言われて、うそでしょって(笑い)。
何より苦しんでいるのが食事。大阪公演の期間中、外食に行ってはいけないルールがあるんです。毎日、夜はお弁当で、ありがたいんですけど……。若いキャストも多いので圧倒的に量が足りないんです! メシは楽しみの1つですからね。食事問題を抱えています。
「Show Must Go On」は、いろいろな意味合いにとれる言葉。いまはそのまま日本語で訳してしまうと、違う意味合いにとらえられてしまうのでは……という気がします。本当に小さいことでも、何かあったらすぐに幕を閉めることの方が、いまは大事で、そうしないと幕を開けることができなくなってしまう。
この状況の中では、何があってもショーを続けることよりも大事なことがあるんじゃないかと感じているのが、正直な気持ちですね。客席数も半分の中でやらせていただきますが、その中で、われわれがいまできる最大限をステージ上で表現したい。ジャニーさんには“YOU最悪だよ”って言われそうですけどね(笑い)。
※女性セブン2020年10月8日号