NECも11月に、現在副社長の森田隆之氏が、来年4月1日付で社長に就任することを発表した。
「東大法学部卒の森田氏は本流の技術畑ではなく、事業開発部の出身で、CFO(最高財務責任者)としてM&Aなどを担当。NECはもともと技術力に定評があり、たとえば顔認証の分野では世界一といわれている。しかし技術力を利益に変えることがうまくなかった。そこを期待されての起用でしょう」(前出・関氏)
NECは、「DX」(業務やビジネスのデジタル化)を推進しているが、こうしたコロナ禍でこそ稼げる事業で、森田新社長の手腕が期待されている。
※週刊ポスト2020年12月25日号