ヤクルトはプロ通算2171安打のベテラン内川聖一(38)が加入した。昨季は若返りを図るソフトバンクで一軍出場なしに終わったが、キャンプでは鋭いスイングから広角に安打を打ち分けている。「内川が求めていたのは出場機会。球団もこの仕上がりならレギュラーでいけると考えている」(ヤクルト担当記者)というが、問題は守備位置。内川が守るファーストは昨季、高卒3年目で全試合4番に座った村上宗隆(21)の定位置だ。
「内川は19年にゴールデングラブ賞を獲得するなどファースト守備に定評があるので、村上がサードに回ることになる。昨年、村上はサードを守ることもありましたが、お世辞にもうまいとは言えない。投手陣からは『お願いだからファーストを守らせてほしい』という声も上がったほど。村上も守備に気を取られて、肝心の打撃の調子が落ちかねないためお互いファーストは譲れない。高津臣吾監督の起用法が注目されます」(同前)
※週刊ポスト2021年2月19日号