秀吉の決め台詞である「心配御無用!」は流行語にもなった。
「そうでしたっけ? でも一番記憶に残っているセリフです。ただ言うだけじゃつまらないからその場の思いつきで右手を大きく突き出しながら『心配御無用!』って言ってみたんです。まさか流行語になるとは思ってもいませんでした。
『軍師官兵衛』(2014年)で、もう一度、秀吉を演じた時、台本に同じセリフがあって、本番で“心配御無用!”とやるとスタッフたちから“うわー、本物だ!”って声があがった。その時、おれのやってきた事は少しは人の役に立ってるのか……ってとても嬉しかったです」
竹中は、2月14日にスタートした『青天を衝け』では水戸藩第9代藩主である徳川斉昭を演じている。
「尊王攘夷を貫く熱い人物です。再びテンション高く演じさせていただきました。撮影現場では毎日、貧血状態でしたよ」
名優が脇を固める『青天を衝け』も見逃せない作品となりそうだ。
※週刊ポスト2021年2月26日・3月5日号