「飲み仲間に音楽関係者が多いので、『一緒に何か作ろうよ』と声をかけられたのがきっかけです。絵や歌といった趣味が、仕事に派生していきました。やるからには、本気で一番を目指そう、という意識でやっています」
過去には、俳優業への転身も噂されたが、それについては即座に否定した。
「あれはパーティーの会場で登壇したときに『俳優もやってみたら?』と言われて『是非やってみたいですね』と相槌を打った程度のこと。それがなんであんな大袈裟な形で記事(『女性自身』2018年2月6日発売号)になったのか、意味が分かりません。お話があれば考えるかもしれませんが、今特に俳優業をやりたいなんてことは考えていません」
優一氏の本業は、あくまでオーダーメイドの靴職人だ。
「今は平行して20〜30足ぐらい作っています。費用は一足20万円〜50万円ほど。一足の工程を、デザイン、仕入れから計算すると、約1か月かかります。それが何十足、何百足とあると、必然的にお待ちいただくことになります。たくさんのお客様に、途切れることなく出会えることは、本当にありがたいことです。
世界に一つしかない最高の作品を、なるべく多くの方々にお届けできるようこれからも精進あるのみです」
■取材・文/西谷格