これに対して、大学側は「あくまでも、中国語が不得手な留学生の大学生活を支援するためであり、大学は学生間の個人的な問題には立ち入らないことにしている。学生側から何らかの助けが必要な場合、直ちに相談に乗っている。また、このような学生パートナー制度は南京大学や吉林大学、ハルビン工科大学などの一流大学も採用している」などとして、今後も制度そのものは続ける方針だ。
これらの大学の方針について、米サウスカロライナ大学ビジネススクールのシエ・ティエン教授は香港の英字紙「サウスチャイナ・モーニング・ポスト」の取材に対して、「これは、中国社会全体のモラルの低下がキャンパスに反映された結果起きた現象だと分析できる。実際には、中国政府の野放図な教育制度が、大学を学問の府としてではなく、大学を開放的で風紀が乱れるような方向に導いているといえるのだ」と指摘している。