髪の毛も役のためには大胆に変化させる

気取らない雰囲気が魅力

 さらにチラシの“ミソ”は、一見すると長瀬さんだと気付きにくいことだ。写真やデザインの感じはなんとも言えない懐かしいものだが、「スーパーや洋品店のチラシといえばこんな感じ」と想像できてしまうような作りでもある。単にいつものチラシ広告の1つ、新聞の間にどっさり入ってくる折り込みチラシと思えば、見ることなく捨てたり片付けた人も多かったのではないだろうか。そういう私もあまり見ないで捨てちゃう派なのだが。

 この行動は、心理学でいう「選択的注意」に当たる。選択的注意とは、多くの情報が溢れている時、その中から特定の情報を選んで注意を向けることだ。沢山の情報源をフィルターにかけ、自分に必要な情報だけを取得する。チラシ広告を特定情報と思っていなければこれを見ることはないし、見たとしても目を留めなかっただろう。

 きちんとチラシをチェックした人でも、「なんだか楽しそうな雰囲気のチラシだな」でスル―したかもしれない。「このモデル、長瀬さんに似てるけどそんなはずない、こんな形で出るわけない」で終わったかもしれない。

 だが、配布後すぐに話題になっているところを見ると、このチラシはそんな思い込みをひっくり返し、選択的注意を上手く利用してサプライズ的に仕立てることに成功している。誰もが見逃していただろう折り込みチラシという媒体で表舞台に現れた長瀬さん。それがかえって斬新で画期的で、色々な意味で活動の幅を広げていくだろうことを予感させる。

 もしかしてもしかすると、7月24日の販売スタート当日、長瀬さんがこっそり店頭にいたりして。ファンからすると、そんな風に思ってしまうようなワクワク感もあり、見る人の期待と想像を掻き立てる。気取らず遊び心のある、長瀬さんらしい“戦略”だったのではないだろうか。

関連キーワード

関連記事

トピックス

紅白初出場のNumber_i
Number_iが紅白出場「去年は見る側だったので」記者会見で見せた笑顔 “経験者”として現場を盛り上げる
女性セブン
ストリップ界において老舗
【天満ストリップ摘発】「踊り子のことを大事にしてくれた」劇場で踊っていたストリッパーが語る評判 常連客は「大阪万博前のイジメじゃないか」
NEWSポストセブン
大村崑氏
九州場所を連日観戦の93歳・大村崑さん「溜席のSNS注目度」「女性客の多さ」に驚きを告白 盛り上がる館内の“若貴ブーム”の頃との違いを分析
NEWSポストセブン
弔問を終え、三笠宮邸をあとにされる美智子さま(2024年11月)
《上皇さまと約束の地へ》美智子さま、寝たきり危機から奇跡の再起 胸中にあるのは38年前に成し遂げられなかった「韓国訪問」へのお気持ちか
女性セブン
佐々木朗希のメジャー挑戦を球界OBはどう見るか(時事通信フォト)
《これでいいのか?》佐々木朗希のメジャー挑戦「モヤモヤが残る」「いないほうがチームにプラス」「腰掛けの見本」…球界OBたちの手厳しい本音
週刊ポスト
野外で下着や胸を露出させる動画を投稿している女性(Xより)
《おっpいを出しちゃう女子大生現る》女性インフルエンサーの相次ぐ下着などの露出投稿、意外と難しい“公然わいせつ”の落とし穴
NEWSポストセブン
田村瑠奈被告。父・修被告が洗面所で目の当たりにしたものとは
《東リベを何度も見て大泣き》田村瑠奈被告が「一番好きだったアニメキャラ」を父・田村修被告がいきなり説明、その意図は【ススキノ事件公判】
NEWSポストセブン
結婚を発表した高畑充希 と岡田将生
岡田将生&高畑充希の“猛烈スピード婚”の裏側 松坂桃李&戸田恵梨香を見て結婚願望が強くなった岡田「相手は仕事を理解してくれる同業者がいい」
女性セブン
電撃退団が大きな話題を呼んだ畠山氏。再びSNSで大きな話題に(時事通信社)
《大量の本人グッズをメルカリ出品疑惑》ヤクルト電撃退団の畠山和洋氏に「真相」を直撃「出てますよね、僕じゃないです」なかには中村悠平や内川聖一のサイン入りバットも…
NEWSポストセブン
注目集まる愛子さま着用のブローチ(時事通信フォト)
《愛子さま着用のブローチが完売》ミキモトのジュエリーに宿る「上皇后さまから受け継いだ伝統」
週刊ポスト
連日大盛況の九州場所。土俵周りで花を添える観客にも注目が(写真・JMPA)
九州場所「溜席の着物美人」とともに15日間皆勤の「ワンピース女性」 本人が明かす力士の浴衣地で洋服をつくる理由「同じものは一場所で二度着ることはない」
NEWSポストセブン
イギリス人女性はめげずにキャンペーンを続けている(SNSより)
《100人以上の大学生と寝た》「タダで行為できます」過激投稿のイギリス人女性(25)、今度はフィジーに入国するも強制送還へ 同国・副首相が声明を出す事態に発展
NEWSポストセブン