国民の約4分の1にあたる3000万人が1回目の新型コロナウイルスのワクチン接種を終え、失った日常を取り戻す方向へと進んでいる。しかし、ワクチンを打ったからといってすべてが自由になるわけではないと専門家は警鐘を鳴らす。まだまだ集団免疫が形成されたわけではなく、ワクチン副反応のリスクも考える必要があるだろう。
ワクチン接種後の何気ない行動によって死を招くリスクがあることを示すのは、厚生労働省発表のワクチンの副反応に関する報告書だ。ここには接種後に亡くなった人がどのように過ごしていたかが詳細に記されている。なかにはこんな例も──。
トイレに注意
「26才の男性は接種した4日後からダイエットを始めました。すると次の日に心肺停止で急死したのです。決して肥満で糖尿病を患っていたというわけでもなく、基礎疾患は片頭痛程度。食事制限によって、心臓に負担が掛かった可能性が考えられます」(全国紙記者)
家の中で日常的に使うトイレにも注意が必要だ、と医療ジャーナリストは語る。
「排泄中に力んでしまうと、血圧が急上昇します。ワクチンの副反応で血管に異常が起きる症状が多いことを考えると、血管が弱まっている高齢者は要注意です。因果関係まではわからないものの、実際、報告書にはトイレで亡くなっているかたもいます」
《重篤な疾患のない 47歳の健康な女性が、コミナティ(ファイザー製ワクチン)接種後5日で死亡。コミナティの副反応の可能性が高いと考え報告した》
こう報告された女性が亡くなったのもトイレだった。
報告書には、ほかにもトイレ内で死亡した60代の男性の報告がなされている。
負担の大きい勤務
「職域接種を実施している会社では、ほかの社員が休んでいないからと、副反応を感じながらも無理に出勤を続けなければいけないこともあるかもしれません。しかし、接種後の“無理がたたる”事例もあります」(前出・医療ジャーナリスト)
44才の医療従事者の女性は、ワクチン接種の4日後に死亡した。特に持病や治療歴はない。