感染リスクが高い場所への訪問は終息するまで難しい(写真/アフロ)

感染リスクが高い場所への訪問は終息するまで難しい(写真/AFLO)

「接種後、2日連続での勤務で、2日目は夕方から翌朝8時までの夜勤でした。その職場は夜勤明けは休日だったのですが、この女性は別の場所でアルバイトもしていたのです。そして、アルバイト先の倉庫で倒れているのを発見。死因は、くも膜下出血でした。報告書でも、《ワクチン接種が体の負担をさらに助長した可能性は否定できないと考察する》と明記されています」(前出・医療ジャーナリスト)

 無理は禁物、この言葉を接種後は肝に銘じておきたい。

 ワクチンを打ったところで感染リスクはゼロにならず、副反応のリスクを避けることも考えなくてはならない。

「こういった状況では、ワクチンを打てない人や打ちたくない人がいることも考慮しないといけません」

 とは、太融寺町谷口医院院長の谷口恭さん。

「国民の多くがワクチン接種を済ませ、いわゆる“集団免疫”が獲得できれば、コロナ前の生活に戻ることは可能でしょう。ただし、ワクチンを打てない人や打ちたくない人もいて、今後どれだけワクチンが普及するかはわかりません。また、ワクチンの効果がいつまで続くかも不透明で、新たな変異株に有効かどうかによっても左右されます」

 さらに谷口さんはコロナ前の生活に戻るためには「もうひとつ条件がある」と続ける。

「それは治療薬の登場です。新型コロナがインフルエンザと同じ程度の感染力になれば、元の生活に戻れるという声もある。しかし、インフルエンザに治療薬はありますが、新型コロナにはない。現在、コロナ治療薬としてレムデシビルのような薬が使われていますが、それらは特効薬とまでは呼べません」

 がまんを強いられて1年半経つが、コロナを完全に忘れて生活できるようになるまでには、まだしばらく時間がかかりそうだ。

※女性セブン2021年7月22日号

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