専門家たちの大豆への信頼は厚く、納豆のほかにも豆腐やみそといった大豆食品が複数ランクインしている。RESM新横浜睡眠・呼吸メディカルケアクリニック院長の白濱龍太郎さんはいう。
「みそや豆腐、変わり種では油揚げからもトリプトファンは摂取できます。特に忙しい朝、大豆製品は手軽で摂取しやすい食材。積極的に取り入れてほしいです」(白濱さん)
大豆食品に次いで票を集めたのは、「バナナ」だ。1票を投じたセロトニン研究の第一人者で医師の有田秀穂さんは毎朝、コップ1杯のバナナ入り特製ドリンクを飲むことを習慣づけている。
「バナナは、トリプトファンが豊富なうえ、セロトニンの合成を助ける炭水化物とビタミンB6もバランスよく入っている。セロトニンをつくり出すという目的において、非常に効率のいい食材です」(有田さん)
有田さんの特製ジュースにはバナナのほか、ヨーグルトやケールなども含まれている。
「もともとトリプトファンは牛乳から発見された成分。豆類以外にも、乳製品や、ケール、ブロッコリーなどアブラナ科の野菜にも多く含まれています。バナナ、ヨーグルト、ケール以外に、お好みのフルーツを入れて飲んでみてください。私はいつも、3日分をまとめて作り置きしています」(有田さん)
撮影/矢口和也
※女性セブン2021年11月4日号