いま中古車市場では「国産スポーツカー」の人気が上昇し、20年以上も前に発売されたモデルでも価格が跳ね上がっているという。HVやEVといったエコカー全盛の中、なぜスポーツカーが売れているのか。モータージャーナリストの鈴木ケンイチ氏がレポートする。
* * *
スポーツカーの中古車価格が高騰しています。インターネットの中古車サイトを覗いて、ピックアップしたのが以下のモデルと価格です。
【日産・スカイラインGT-R(R34型/1999~2002年/新車時価格499.8万円~)】
平均価格約1700万円、最高約3500万円
【トヨタ・スープラ(80型/1993~2002年)/新車時価格284万円~】
平均価格約550万円、最高約1200万円
【ホンダ・NSX(初代/1990~2005年)/新車時価格966.7万円】
平均価格約900万円、最高約3400万円
【日産・フェアレディZ(32型/1989~2000年)/新車時価格305万円~】
平均価格約200万円、最高約900万円
【日産・シルビア(S14型/1993~1998年)/新車時価格169.5万円~】
平均価格約220万円、最高約450万円
【ホンダ・S2000(1999~2009年)/新車時価格378万円~】
平均価格約350万円、最高約1100万円
【マツダ・RX-7(FD型/1997~2002年)/新車時価格289.8万円~】
平均価格約450万円 最高約1300万円
20年以上も前の日産スカイラインGT-R(R34型)やホンダのNSX、トヨタのスープラ(80型)といった、当時のトップ・スポーツモデルは500万円以上どころか1000万円以上が普通になりつつあります。
その下のカテゴリーであった、フェアレディZ(32型)やシルビア(S14)、ホンダのS2000などもグイグイと値段を上げており、当時の新車価格以上という中古車も当然のようになっています。