銀座薬局代表の薬剤師・長澤育弘氏は、自身も服用によって勃起不全を体感したという。
「今では男性型脱毛症のAGAにも保険適用される前立腺肥大症治療薬を私も服用したことがありますが、たしかに勃起不全になりました。
添付文書の副作用に〈性機能不全(リビドー減退、勃起不全、射精障害)〉とあり、頻度は1%以上と記載されています。男性ホルモンに作用することがEDにつながっているのではないでしょうか」
前出・一石医師は、「『薬を飲み始めてから症状が出た』と感じた場合は、まずかかりつけ医や薬剤師に相談を」と助言する。
「飲んでいる薬の添付文書を調べて副作用の欄に自分の症状を見つけたら、医師に言いづらくても薬の変更について相談すべきです。
それでも医師が『歳のせいでは』と済ませてしまうようなら、専任の薬剤師が一般の方からの質問や相談を受け付けるPMDAや薬剤師会の〈くすり相談窓口〉に電話しましょう」
副作用が疑われたら、自己判断で服用をやめたりせず、まずは相談できる専門家へのアプローチを試みたい。
※週刊ポスト2021年12月10日号