これが時代の移り変わりというものか。サッカーJリーグ・横浜FCの元日本代表FW、キング・カズこと三浦知良(54才)が、自主トレーニングの取材で「やれても正直、あと6年くらいかな」と、60才まで現役続行の思いを口にした。これがネットニュースで報じられると、コメントが殺到。批判的な反応が目立った。
「やれても6年じゃなくて、もうやれないんだよ」、「自己満足のためだけに続けているのでしょう」などの手厳しい言葉が並び、そこに多くの「いいね」が押されている。
あるサッカー雑誌の記者は「今年のリーグ戦出場は、わずか1試合の1分間。公式戦は4年連続ノーゴールという現状に、プロとしての引き際を求める声が大きくなってきたということです」と話した。
これまでも賛否両論は飛び交っていた。6年前には、野球評論家の張本勲氏(81才)が情報番組「サンデーモーニング」(TBS系)で「もうおやめなさい」と引退勧告。サッカー界のご意見番、評論家のセルジオ越後氏(76才)も「48才で得点を取って最年長記録作っているのは、あくまで『興行』。張本さんが言っている意見をサッカー界が言えないことが問題だと思う」と賛同していた。
「ただ、当時は、ダウンタウンの松本人志さんやナインティナインの岡村隆史さんらが、カズの擁護派に回り、カズ選手本人は『激励と思って頑張ります』と切り返して、世論も現役レジェンドを応援する側でした」(前出・サッカー雑誌記者)
しかし、2021年シーズンが終わり、横浜FCからの移籍が取り沙汰されると、再び「引退勧告」ともとれる反応が増え始めた。先のセルジオ氏は、自身のYou Tubeに「カズよ 裸の王様になるな!」と題したタイトルで投稿。「彼がCMに出てクラブにお金が入る」「それが財源になって戦力がアップする」などと発言し、カズの現所属クラブである横浜FCから「事実無根」とする抗議を受け、セルジオ氏が謝罪する騒動となった。
何かと身辺が騒がしくなったカズ。40代の間は「世界最高齢のプロサッカー選手」、「生ける伝説」と、記録を更新し続ける姿が支持されていたが、50代になり風向きが変わってしまった。あるスポーツ紙のベテラン記者は、こう解説する。