ガボールパッチの正しいトレーニング方法
眼科で治療を受けている人は主治医に相談してから実施するようにしてください。目に不調を感じている場合はまずは眼科を受診すること。
【1】ガボールパッチをじっくり見る
好きな縞模様を選び、ぼんやりではなく集中して見ることが肝心。同じ縞模様を探すトレーニングは脳の視覚野を刺激し、脳による補完力を鍛えられる。
【2】明るい場所で本誌を30~40cm離す
暗い場所で行なうと視力低下や疲れ目につながるので、必ず明るい場所で行なう。背筋を伸ばして座り、本誌を目の高さか、やや下に両手で持ち上げ、目との距離を30~40cm離す。
【3】眼鏡やコンタクトはつけた状態で
日常生活で眼鏡やコンタクトを着用している場合は、その状態でトレーニングする。見えにくいと効果が薄れるため、老眼鏡も同様に着用する。ドライアイの人は事前に点眼薬をさす。
【4】1日1回、3~10分が基本
やりすぎると疲れてしまうので、トレーニングは1日1回、3~10分を目安に。時間帯はいつでもOK。集中して見ることが大切とはいえ、まばたきを忘れないように。
【5】最低でも10日間続けよう
効果を実感するには個人差があるが、最低でも10日間続けるのがよい。例えば朝食後など、1日の中でトレーニングのタイミングを決めて習慣化すると続けやすくなる。
【プロフィール】
林田康隆(はやしだ・やすたか)/『Y’s サイエンスクリニック広尾』理事長・院長。日本眼科学会認定眼科専門医。現在は東京での診療のほか、主に大阪や名古屋で難治性白内障手術や網膜硝子体手術などに取り組み、メディアでも活躍。著書に『1日1回!楽しく眺めるだけで目がよくなる ガボールパッチ』(扶桑社)
取材・文/上田千春
※週刊ポスト2022年1月1・7日号