「インターネットは誰もが自由に発信できる場であり、いわば有名人も一般人も同じ立場なんですよ。そういったなかで、有名人が華やかな姿ばかりをSNSに投稿すると、一般ネットユーザーとの“格差”を余計に強く印象づけてしまいかねない。そして、結果的に有名人がネットユーザーにマウントを取っているかのように見えてしまうこともあるでしょう。
でも、逆に伊藤さんのように自然体な姿をSNSにさらけ出せば、それはつまり一般ネットユーザーとまるで変わらない日常をそのまま切り取っていることとなり、より強く共感されやすいのだと思います。これが、テレビや雑誌で公開された写真であったならば、一般ネットユーザーとの立場の違いが明確になってしまうので、今回のような共感は得られなかったはずです」(大塚氏)
伊藤は、若杉公徳氏の人気漫画の実写映画『KAPPEI カッペイ』(3月18日公開)では、世界を救うために殺人拳の修行を積んできた男・勝平を演じている。
「これまでも様々な役どころを演じてきた伊藤さんの中でも、この勝平という役は特にコミカル要素が強く、新境地と言えるでしょう。年齢も46才となり、俳優としての渋さがにじみ出てくるタイミングで、こういったチャレンジをすることで、新しいファン層の獲得にも繋がってくると思います。それこそ、今回のInstagramの投稿なども、同世代のネットユーザーに響いている部分も多いでしょうし、“二枚目俳優”といった枠組みを一気に突き破っていくことになるかもしれませんね」(大塚氏)
自然体な俳優としての伊藤英明の活躍に期待できそうだ。