接種とともにさまざまな症状が出ている人がいる(写真/Getty Images)

接種とともにさまざまな症状が出ている人がいる(写真/Getty Images)

 それだけでなく、残尿感がずっと続き、夕方になると微熱も出るという。

「残尿感を取るために、医師から漢方も処方してもらったのですが、それをのんでも心臓がバクバクする。ごはんも満足に食べられなくなり、体重が10kg以上落ちてしまいました。ステロイド薬などものんでいますが、あまりよくならず、ずっと横になったままの生活が続きました」

 幸い、最近は鍼治療のおかげか残尿感は改善し、家族で買い物や外食ができる日もある。しかし、それも長くは続かないという。

「不思議と歩いているときは、血流がよくなるのか、息苦しさはあまり感じません。ただ、胃腸が弱っており、たくさん食べると翌日悪化するので、控えめに食べています。最近は不眠にも悩まされており、メンタルも不安定です。ワクチンを接種してから、人生が変わってしまいました。家族にも負担をかけていて、申し訳なく思っています」

 呼吸苦を訴える人はほかにもいる。関東地方在住の女性Bさん(40代)もその1人。症状が出たのは2021年8月末に2回目を接種してからだ。

「打った直後から気持ち悪くなって頭が真っ白になり、立っていられなくなりました。集団接種会場だったので、看護師さんが横になれるところに連れていってくれて、そこで少し休んだのですが最終的にパニック障害のような状態になってしまって、救急車で病院に運ばれました。

 アナフィラキシー(急激なアレルギー反応)ではなく、過呼吸だと診断されたのですが、翌日になっても体調はよくならず38.5℃くらいの熱と体の痛みも出てきました。特に胸の痛みがひどく、呼吸も苦しい。それが続いたので、病院に行きました」(Bさん)

 しかし、ワクチンを打っていたにもかかわらず、症状からコロナ感染を疑われたBさんは、PCR検査を受けさせられた。結果は陰性。胸痛や呼吸困難に関しては満足な検査もされず、解熱鎮痛薬を処方されただけだった。薬をのんでも症状はよくならず、37℃ほどの微熱と、息苦しい症状が続いたという。だが、体に感じた異変はそれだけではなかった。Bさんが続ける。

「私はもともと生理不順で、ふだんは出血量も少ないのですが、1回目と2回目接種の数時間後に、何の予兆もなく生理がきたんです。しかも、1回目は1週間続き、2回目は数日ですが、いつもより多く出血がありました。10月には、これまでに感じたことのなかったひどい生理痛に襲われ、外出中にとても気分が悪くなったんです。

 家の近くの脳神経外科病院に駆け込みましたが、その時点で意識がもうろうとして過呼吸になり、お腹も痛くて、冷や汗と涙が止まらないような状態でした。病院で点滴してもらってやっと落ち着いたのですが、いまも活動量が多いと胸が痛くなって、呼吸が苦しくなり、どっと疲れが出る状態が続いています」

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