2022年度の大学はオンラインと対面が併用されていた(イメージ、時事通信フォト)

2022年度の大学はオンラインと対面が併用されていた(イメージ、時事通信フォト)

 オンラインならば、ネット接続できる環境を確保できればどこでも講義を受けられる。日付が重なっても時間が違えば、講義とインターンの両方に出席できるので学生にとって便利ということらしい。では、この利便性のために、大学生の誰もが何かにつけオンラインを志向しているのかというと、実際にはもう少し複雑だ。

 オンライン講義を行っていた前期の間も、「対面講義を希望」という声は多かった。一方で、「オンラインのままのほうが都合がいい。対面になるとバイトなどの都合で参加できなくなってしまうので」という学生もいた。

 いまの大学生はとても忙しい。前述のように、終始何かのタスクに追われている。アルバイトも、自分のお小遣いを増やすためではなく、学費や生活費を補うのに欠かせないという。勉学とアルバイトだけでも時間はなくなるのに、就職を見据えたインターンシップも欠かせない。どれも欠かせないので、おのずとハードスケジュールにならざるをえない。

 確かにオンラインのみでは友だちもできず、大学生らしいキャンパスライフも送れないので不満を抱く。一方で、移動が要らないとか効率よく参加できるなどのオンラインのメリットも感じているというわけだ。これは大学の講義だけではなく、インターンや就活にもオンラインならではの利点が当てはまるようだ。

「参加しやすいが雰囲気が分かりづらい」の声

 そもそもインターンシップとは、学生が企業で仕事を体験する制度を指し、“就業体験”とも呼ばれる。仕事の内容ややりがいが感じられる体験型プログラムの場合もある。企業や業務内容について理解できたり、自己理解を深めるためにも必要とされる。

 オンラインインターンシップとは、その名の通り、オンラインで実施されるインターンシップのことだ。就活生は、Zoomなどのオンライン会議システムやチャットツールなどを使って参加することが多い。

 グループワークを行ったり、簡単な業務体験をしたり、社内会議に同席したり、社内見学や工場見学などを行うこともある。従来は対面式で行われていたが、コロナ禍で対面での実施が難しくなり、オンラインでの実施が進んでいるというわけだ。

関連記事

トピックス

高校時代の安福久美子容疑者(右・共同通信)
《「子育ての苦労を分からせたかった」と供述》「夫婦2人でいるところを見たことがない」隣人男性が証言した安福容疑者の“孤育て”「不思議な家族だった」
活動再開を発表した小島瑠璃子(時事通信フォト)
《輝く金髪姿で再始動》こじるりが亡き夫のサウナ会社を破産処理へ…“新ビジネス”に向ける意気込み「子供の人生だけは輝かしいものになってほしい」
NEWSポストセブン
中国でも人気があるキムタク親子
《木村拓哉とKokiの中国版SNSがピタリと停止》緊迫の日中関係のなか2人が“無風”でいられる理由…背景に「2025年ならではの事情」
NEWSポストセブン
トランプ米大統領によるベネズエラ攻撃はいよいよ危険水域に突入している(時事通信フォト、中央・右はEPA=時事)
《米vs中ロで戦争前夜の危険水域…》トランプ大統領が地上攻撃に言及した「ベネズエラ戦争」が“世界の火薬庫”に 日本では報じられないヤバすぎる「カリブ海の緊迫」
週刊ポスト
ケンダルはこのまま車に乗っているようだ(ケンダル・ジェンナーのInstagramより)
《“ぴったり具合”で校則違反が決まる》オーストラリアの高校が“行き過ぎたアスレジャー”禁止で波紋「嫌なら転校すべき」「こんな服を学校に着ていくなんて」支持する声も 
NEWSポストセブン
24才のお誕生日を迎えられた愛子さま(2025年11月7日、写真/宮内庁提供)
《12月1日に24才のお誕生日》愛子さま、新たな家族「美海(みみ)」のお写真公開 今年8月に保護猫を迎えられて、これで飼い猫は「セブン」との2匹に 
女性セブン
新大関の安青錦(写真/共同通信社)
《里帰りは叶わぬまま》新大関・安青錦、母国ウクライナへの複雑な思い 3才上の兄は今なお戦禍での生活、国際電話での優勝報告に、ドイツで暮らす両親は涙 
女性セブン
東京ディズニーシーにある「ホテルミラコスタ」で刃物を持って侵入した姜春雨容疑者(34)(HP/容疑者のSNSより)
《夢の国の”刃物男”の素顔》「日本語が苦手」「寡黙で大人しい人」ホテルミラコスタで中華包丁を取り出した姜春雨容疑者の目撃証言
NEWSポストセブン
石橋貴明の近影がXに投稿されていた(写真/AFLO)
《黒髪からグレイヘアに激変》がん闘病中のほっそり石橋貴明の近影公開、後輩プロ野球選手らと食事会で「近影解禁」の背景
NEWSポストセブン
秋の園遊会で招待者と歓談される秋篠宮妃紀子さま(時事通信フォト)
《陽の光の下で輝く紀子さまの“レッドヘア”》“アラ還でもふんわりヘア”から伝わる御髪への美意識「ガーリーアイテムで親しみやすさを演出」
NEWSポストセブン
ニューヨークのイベントでパンツレスファッションで現れたリサ(時事通信フォト)
《マネはお勧めできない》“パンツレス”ファッションがSNSで物議…スタイル抜群の海外セレブらが見せるスタイルに困惑「公序良俗を考えると難しいかと」
NEWSポストセブン
中国でライブをおこなった歌手・BENI(Instagramより)
《歌手・BENI(39)の中国公演が無事に開催されたワケ》浜崎あゆみ、大槻マキ…中国側の“日本のエンタメ弾圧”相次ぐなかでなぜ「地域によって違いがある」
NEWSポストセブン