70代の10人に1人が発症しているとされる脊柱管狭窄症だが、必ずしも高齢者だけの病気とは限らない。24歳のときに脊柱管狭窄症の手術を受けた女子バレーボール元日本代表の大山加奈さん(37)が、手術体験とその後の決断について明かした。
小学生の頃からバレーボールの練習による負荷もあってか腰痛に悩まされていた大山さん。一時期はバレーボールの練習中だけでなく日常生活にも支障をきたすほどの激痛に悩まされていたが、手術を受けたことで症状が改善したという。手術後の身体の変化について、大山さんはこう話す。
「痛みから解放されて、生まれ変わったような感じでした。痛みがない、痺れがないってことが本当に幸せだったので、リハビリは辛くも苦しくもなかったです。何をしても新鮮だったし、こんなに自由に動けるんだって。23歳にして10年ぶりに痛みのない人生を体感できましたね」
高校生の頃から日本代表入りを果たしてきた大山さんは、手術の時期と重なった2008年の北京オリンピックへの出場が叶わなかったが、その後、リハビリを経て試合復帰を果たす。ただ、徐々に過酷な練習によって再び、身体に負荷がかかっていく。