一方、ドナーの手術は、内視鏡を使った腹腔鏡手術が一般的で、5~6cmの傷ですむという。まれに、術後に高血圧や尿たんぱくが生じるケースはあるが、条件をクリアしていれば、摘出手術によるリスクは少ないという。
「本来2つある腎臓の1つを失うので、術後すぐは、腎機能は低下します。ただし、残った腎臓が機能を代償し、腎機能は術前の7割程度まで回復します」(高木さん)
とはいえ、もし事故などに遭って腎臓が傷つくようなことがあったら、替えが利かない。2つある臓器の1つを失うリスクは、やはり一生つきまとうのだ。
※女性セブン2022年3月3日号