スポーツ

カーリング女子、快挙の銀メダル 「そだね~」封印の効果もあったか

史上初銀メダルの快挙を果たしたカーリング女子(PA Images/時事通信フォト)

史上初銀メダルの快挙を果たしたカーリング女子(PA Images/時事通信フォト)

 北京五輪のカーリング女子決勝で、日本はイギリスに3対10と敗れたものの、銀メダルを獲得し、2大会連続のメダルに輝いた。前回の平昌五輪(2018年)では試合中の『そだね~』という相槌に注目が集まった。しかし、今大会でロコ・ソラーレのメンバーたちはほとんど発しなかった。メディア関係者が話す。

「平昌五輪の時は『そだね~』や『もぐもぐタイム』が話題になり、カーリングを見ていない人でもこの2つの言葉は知っているくらい報じられました。これによって、カーリングの知名度はグッと上がったと思います。日本選手団の帰国報告会でも、司会の松岡修造に『一人ずつ、“そだね~”を言ってもらっていい?』と無茶振りされて答えるなど、フィーバーになっていました」(以下同)

 とはいえ、競技と直接関係ない言葉が一人歩きしたことで、藤沢五月や吉田夕梨花ら、ロコ・ソラーレの選手たちは困惑した面もあっただろう。平昌五輪から3か月経った頃、北海道の魅力をPRするイベントがあった時、テレビのカメラマンが『そだね~』を求め、チームの設立者である本橋麻里が「すみません」と断ったことがあった。

「過剰に『そだね~』ばかりを求められれば、いい気持ちはしないでしょう。本人たちにとっては普段自然と口にしている言葉ですから、単純に違和感を持つ。メディアの一人ひとりが考えないといけない問題だと思います」

 その後、2018年末には『新語・流行語大賞』の年間大賞に輝き、授賞式で本橋が「カーリングを付随して、思い出してもらえる。今は誇りに思ってます」と話していたが、今大会では封印に近い状態が続いた。タレント扱いされることで、競技に集中できなくなるのを避けたかったのだろう。ネット上では、前回大会で『そだね~』を執拗に取り上げたマスコミへの批判も出ている。

「カーリングはスピードスケートやスキージャンプと違って、ひと目見ただけではルールを把握できないので、途中でテレビから離れてしまう人もいる。その時、普段あまり耳にしない言葉があったりすれば、いいフックになって、競技を見続けてくれるキッカケになる。そういう意味で、ロコ・ソラーレの選手たちの『そだね~』はパワーワードです。実際、平昌五輪の時にネット上の急上昇ワードにもなっており、マスコミに限らず、多くの人が『そだね~』という言葉に惹かれていた」

関連記事

トピックス

中居正広氏の兄が複雑な胸の内を明かした
《実兄が夜空の下で独白》騒動後に中居正広氏が送った“2言だけのメール文面”と、性暴力が認定された弟への“揺るぎない信頼”「趣味が合うんだよね、ヤンキーに憧れた世代だから」
NEWSポストセブン
天皇皇后両陛下は秋篠宮ご夫妻とともに会場内を視察された(2025年4月、大阪府・大阪市。撮影/JMPA) 
《藤原紀香が出迎え》皇后雅子さま、大阪・関西万博をご視察 “アクティブ”イメージのブルーグレーのパンツススーツ姿 
NEWSポストセブン
高校時代の広末涼子。歌手デビューした年に紅白出場(1997年撮影)
《事故直前にヒロスエでーす》広末涼子さんに見られた“奇行”にフィフィが感じる「当時の“芸能界”という異常な環境」「世間から要請されたプレッシャー」
NEWSポストセブン
第三者委員会からハラスメント被害が蔓延していたと指摘されたフジテレビ(右・時事通信フォト)
《フジテレビの“あしき習慣”》古くからあった“女子アナ接待”の実態、仕切りは人気ドラマのプロデューサー スポーツ選手との関係構築のため“利用”するケースも
NEWSポストセブン
マンジャロは腹部に注射する
《美容クリニックで流行》糖尿病治療薬を使った“GLP-1ダイエット”に専門医が警鐘「安全性が不明」「医療倫理的に問題ある」
NEWSポストセブン
中居正広氏の兄が複雑な胸の内を明かした
【独自】「弟がやったことだと思えない…」中居正広氏“最愛の実兄”が独白30分 中居氏が語っていた「僕はもう一回、2人の兄と両親の家族5人で住んでみたい」
NEWSポストセブン
2024年末に第一子妊娠を発表した真美子さんと大谷
《大谷翔平の遠征中に…》目撃された真美子さん「ゆったり服」「愛犬とポルシェでお出かけ」近況 有力視される産院の「超豪華サービス」
NEWSポストセブン
新田恵利(左)と渡辺美奈代があの頃の思い出を振り返る
新田恵利×渡辺美奈代「おニャン子クラブ40周年」記念対談 新田「文化祭と体育祭を混ぜたような感覚でひたすら楽しかった」、渡辺「ツアーも修学旅行みたいなノリ」
週刊ポスト
新政治団体「12平和党」設立。2月12日、記者会見するデヴィ夫人ら(時事通信フォト)
《デヴィ夫人が禁止を訴える犬食》保護団体代表がかつて遭遇した驚くべき体験 譲渡会に現れ犬を2頭欲しいと言った男に激怒「幸せになるんだよと送り出したのに冗談じゃない」
NEWSポストセブン
公的年金は「社会的扶養」「国民の共同連帯」「所得再分配機能」(写真提供/イメージマート)
《まるで借りパク》政府の基礎年金(国民年金)の底上げ案 財源として厚生年金を流用するのは「目的外使用」ではないのか、受給額が年間8万円以上減額も
NEWSポストセブン
地元の知人にもたびたび“金銭面の余裕ぶり”をみせていたという中居正広(52)
「もう人目につく仕事は無理じゃないか」中居正広氏の実兄が明かした「性暴力認定」後の生き方「これもある意味、タイミングだったんじゃないかな」
NEWSポストセブン
『傷だらけの天使』出演当時を振り返る水谷豊
【放送から50年】水谷豊が語る『傷だらけの天使』 リーゼントにこだわった理由と独特の口調「アニキ~」の原点
週刊ポスト