ライフ

濃厚接触疑惑で家族を「自主隔離」の男性 家族を困惑させたまさかの言動

頑固になる男性は多い

頑固になる男性は多い(写真はイメージ)

 体験取材を得意とする女性セブンの名物ライター“オバ記者”こと野原広子が、身の回りに起きたことや話題の騒動について、自由な意見を発信。今回は、新型コロナウイルスに感染したという友人のお話を紹介します。

 * * *
 友達を通して、共通の友達K子(64才)が一家でオミクロン株に感染した、というニュースが飛び込んできたのは1月半ば。関西に住むK子とは何年も音信不通だったけど、心配で電話をしてみたの。

「参ったよ。もう1か月だよ。Tちゃんが一日中、テレビのリモコンを持って、リビングのソファで寝っ転がって悪態ついているんだから」

 K子はいきなりグチる。「Tちゃん」とは彼女の2才年下の夫で、関西のとある町で中古車販売会社を経営している。かなりのやり手で、親から引き継いだ同族会社をどんどん大きくしていき、K子は上京するたびに違うハイブランドのバッグを腕にぶら下げてきた。

 K子一家は大家族だ。長男(40才)・同い年の妻・3人の孫娘(10才、8才、4才)と、K子夫婦の計7人が大きな家を二世帯に分けて住んでいる。「正月明けからすぐゴホゴホと咳をし始めたのは、保育園に行っている末の孫娘でね……」とK子は話し出した。

「保育園でクラスターが起きたのよ。で、咳をし始めた夜、4才児は38℃近い熱が出たけど、翌朝にはケロッ。団子のようになって寝ているほかの孫は平熱で、せいぜい『お腹が痛い』だったり、ちょっと鼻水が出た程度」

 それが週末だったので、長男一家は家から一歩も出ずに、K子が外階段を使って食料や日用品を運んだという。

「その後、長男も嫁も37℃後半の発熱をして、それから私。オミクロン株は人によって症状が違うっていうけどホントだよ。私は3日寝込んだけれど、38℃の熱が出たのは初日の夜だけ。ただ、体がだるくてだるくて起きていられなくてね。いちばん軽かったのは嫁で、のどにあった違和感も『小まめにうがいをしていたら治っちゃった』って言う。次が長男で1~2日、鼻水が出ただけだから、いつも通りに家で仕事をしていたわよ」

 こうして1週間の間に、家族は次々に「ヘンな風邪」に見舞われたけれど、実は誰も病院に行っていない。ということは、オミクロン株かどうかもわからない。「なんでよ!?」と勢い込んで聞く私に、K子はこう言うんだわ。

「孫娘に症状が出たのが週末で、車で行ける範囲で開いている病院は1軒だけ。そこに保育園で感染した子供たちと親が押し寄せているのよ。ちょっと様子をみようかってことになるって。その代わり、『一家閉鎖。自主隔離。家族以外、誰とも会うな』とTちゃんが言い出したの」

関連キーワード

関連記事

トピックス

歌舞伎俳優の中村芝翫と嫁の三田寛子(右写真/産経新聞社)
《中村芝翫が約900日ぶりに自宅に戻る》三田寛子、“夫の愛人”とのバトルに勝利 芝翫は“未練たらたら”でも松竹の激怒が決定打に
女性セブン
胴回りにコルセットを巻いて病院に到着した豊川悦司(2024年11月中旬)
《鎮痛剤も効かないほど…》豊川悦司、腰痛悪化で極秘手術 現在は家族のもとでリハビリ生活「愛娘との時間を充実させたい」父親としての思いも
女性セブン
ストリップ界において老舗
【天満ストリップ摘発】「踊り子のことを大事にしてくれた」劇場で踊っていたストリッパーが語る評判 常連客は「大阪万博前のイジメじゃないか」
NEWSポストセブン
紅白初出場のNumber_i
Number_iが紅白出場「去年は見る側だったので」記者会見で見せた笑顔 “経験者”として現場を盛り上げる
女性セブン
弔問を終え、三笠宮邸をあとにされる美智子さま(2024年11月)
《上皇さまと約束の地へ》美智子さま、寝たきり危機から奇跡の再起 胸中にあるのは38年前に成し遂げられなかった「韓国訪問」へのお気持ちか
女性セブン
野外で下着や胸を露出させる動画を投稿している女性(Xより)
《おっpいを出しちゃう女子大生現る》女性インフルエンサーの相次ぐ下着などの露出投稿、意外と難しい“公然わいせつ”の落とし穴
NEWSポストセブン
田村瑠奈被告。父・修被告が洗面所で目の当たりにしたものとは
《東リベを何度も見て大泣き》田村瑠奈被告が「一番好きだったアニメキャラ」を父・田村修被告がいきなり説明、その意図は【ススキノ事件公判】
NEWSポストセブン
結婚を発表した高畑充希 と岡田将生
岡田将生&高畑充希の“猛烈スピード婚”の裏側 松坂桃李&戸田恵梨香を見て結婚願望が強くなった岡田「相手は仕事を理解してくれる同業者がいい」
女性セブン
電撃退団が大きな話題を呼んだ畠山氏。再びSNSで大きな話題に(時事通信社)
《大量の本人グッズをメルカリ出品疑惑》ヤクルト電撃退団の畠山和洋氏に「真相」を直撃「出てますよね、僕じゃないです」なかには中村悠平や内川聖一のサイン入りバットも…
NEWSポストセブン
注目集まる愛子さま着用のブローチ(時事通信フォト)
《愛子さま着用のブローチが完売》ミキモトのジュエリーに宿る「上皇后さまから受け継いだ伝統」
週刊ポスト
イギリス人女性はめげずにキャンペーンを続けている(SNSより)
《100人以上の大学生と寝た》「タダで行為できます」過激投稿のイギリス人女性(25)、今度はフィジーに入国するも強制送還へ 同国・副首相が声明を出す事態に発展
NEWSポストセブン
連日大盛況の九州場所。土俵周りで花を添える観客にも注目が(写真・JMPA)
九州場所「溜席の着物美人」とともに15日間皆勤の「ワンピース女性」 本人が明かす力士の浴衣地で洋服をつくる理由「同じものは一場所で二度着ることはない」
NEWSポストセブン