本場所の取組における「懸賞」は1本7万円だが、懸賞旗が大観衆の前で土俵を一周し、NHKの中継にも映り込む。一方で、これだけの副賞を出して首長がスケジュールを割いて登場しながら、ここまで注目されないのはたしかに気の毒かもしれない。
各府県の知事らが登場した後は三賞の表彰式があり、それに続いて今場所前相撲で相撲を取り、来場所は新序ノ口で番付表に載る力士による手締めの「出世力士手打式」がある。さらには御幣を持った行司を出世力士が天高く胴上げして場所前の土俵祭りで迎えた相撲の神様を送り戻す「神送りの儀式」の2つの儀式をもって、15日間の本場所が終了する。
2020年の春場所ではコロナ禍で無観客場所となったことで表彰式が短縮された影響により、通常は放送されないこの2つの儀式がNHKで生中継されて話題になったことがあるが、豪華な表彰式まで中継で見たいファンもいるのではないだろうか。