自分よりも若いネイサンまでもが競技の場から去る──しかし、羽生は滑り続けるという選択に前向きだ。シチズン時計のアンバサダーを務めている彼は、活動の一環で5月20日に公開されたインタビューで、次のように語り、不屈の精神を見せた。
「ぼくは4A(4回転半ジャンプ)に向かって、また目標に向かって毎日諦めずに頑張ったり、(中略)これからも一生懸命努力して、さらによい演技と、よいプログラムたちを作っていきたいなって思うので、どうかこれからも応援よろしくお願いします」
米国からは、新たなライバルも現れている。イリア・マリニン選手(17才)は、練習中に4回転半ジャンプを成功させ、その様子を収めた動画は世界を驚かせた。経験不足を理由に北京五輪代表には選ばれなかった選手だが、今後羽生の強力なライバルになっていくことだろう。来シーズンも氷上で美しく、熱い戦いが繰り広げられそうだ。
※女性セブン2022年6月9日号