肩こりの原因は肩以外にある
急遽導入されたテレワークで、体に合わないデスクや椅子による首・肩の痛みを訴える人が増加している。湿布やマッサージ店のお世話になっている人も多いだろう。しかし、宮岡さんは首や肩の痛みやこりはその部分以外に原因があることがほとんどだと指摘する。
「そのため、首や肩そのもののマッサージや湿布で改善されないことがほとんどです。こりの本当の原因は、猫背や前屈みの姿勢を長時間続けることで肩甲骨についている筋肉や胸の筋肉が緊張し、肩が前に引っ張られ、首や肩の筋肉がぴんと伸ばされ負担をかけていること。正しい姿勢を体に覚えさせ、筋肉を緩ませると楽になる。壁を使ったストレッチが効果的です」
日常生活を少し変化させることで痛みを軽減する方法もある。長澤さんが話す。
「肩こりに代表される整形外科的な痛みは、入浴によっても軽減が可能です。鎮痛剤によって起きる血管の収縮拡張を外部からの熱で発生させることで、痛みを取ることができる。実際にお湯にしっかりつかることで、筋肉痛や腰痛などが改善した例はよく聞きます。ポイントは、温度が高めのお湯につかること。43℃程度が最も血管拡張効果が高いとされています」
※女性セブン2022年6月23日号