感情は自律神経にも影響する

感情は自律神経にも影響する

 それでも期待や怒りに支配されそうになったときにそなえて、あらかじめクールダウンするための行動を決めておくのも有用だ。小林さんは階段を使うことを特にすすめる。

「怒りを感じたときや落ち込んだときは、階段がある場所に行って、1~2段分ほど上って下りてみてください。

 ネガティブな感情に脳を支配されると、呼吸が浅くなり、緊張状態が続いて血流も悪くなる。場所を変えて気分転換し、軽い運動をすることで自律神経も整います」

 自分ルールを定めることと並行して意識したいのは、ゆっくりとした動作だ。

「特に深い呼吸をゆっくりと行うことはリラックスしたときに働く副交感神経を優位にして自律神経を整える効果があります。

 3秒かけて鼻から大きく、横隔膜を大きく広げるように吸ってください。口呼吸にならないように注意しましょう。

 吐くときには吸うときの倍、6秒かけることがポイントです。お腹をへこませながら、口から細く、長くゆっくりと吐き出してください。寝る前など毎日1分間、意識して呼吸を整える時間を作るといいでしょう」

 自律神経が整うゆっくりした呼吸が意識できたら、話すときも呼吸時と同様、スピードを落とすことを心がけたい。

「ゆっくり話すことを意識することも、自律神経を整える上で大変重要。しっかり呼吸をしながら対話ができるためです。酸素が血液に充分に取り込まれ、良質な血液が脳や体の隅々まで行き渡り、頭がクリアになるという効果もあります。

 余裕があれば、笑顔で会話すればさらに自律神経が整います。口角を上げて表情筋を整えると、首の動脈にある『圧受容体』と呼ばれるセンサーが反応し、血管を広げて緊張感を和らげる働きをしてくれる。たとえ“作り笑い”であっても効果があるため、ぜひ実践してみてほしい」

 期待を手放し、にっこり笑ってみよう。

※女性セブン2022年6月30日号

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