気温50℃は決して絵空事ではない。
今年1月、オーストラリア沿岸の町・オンズローは、南半球の史上最高気温タイとなる50.7℃を記録。また、2021年に英BBCは全世界の40年間にわたる気温データを分析した結果を報じているが、1980年代と2010年代を比較すると、気温50℃を超えた日数は倍増しているというのだ。
気温が50℃を超えるとサウナの中にいるような感覚になって、汗が出てもすぐに蒸発する。
世界一気温が高いと言われるアメリカのデスバレー国立公園では、屋外に停めた車のボンネットに冷凍ピザを置いてしばし待つと、加熱されてそのまま食べられるという。
そんな状況になった時、考えられるのは熱中症の増加だ。
熊谷市で歴代最高気温を記録した2018年は、全国的にも猛暑となり熱中症患者数が9万人を超えた。今年も既に熱中症が相次いでいる。気温50℃超えともなれば、記録的な患者増が懸念される。
※週刊ポスト2022年7月22日号