大手スーパーマーケットなどの生鮮食品でMAP包装が利用されている。また、通常なら消費期限が1~2日のパンの寿命も延びている。
「イタリア産のパネトーネ種という酵母を使ったパンは、水分活性やpH値が低いため、保存料を使わずとも常温で長持ちするのです」(垣田さん)
これらは「ロングライフパン」と呼ばれ、最長半年ほど持つとされている。
ほかにも特殊構造の紙素材や無菌環境でのパック詰めによる技術で、風味などを損なうことなく長期保存できる紙パックの食品もある。包装や温度管理、「ロングライフ食品」など、さまざまな技術が複合して用いられ、私たちのもとに鮮度を保ったまま食品が届けられているのだ。
※女性セブン2022年7月21日号